『カルドハイム』チャンピオンシップの決勝戦は、アーネ・ハーシェンビスとグジェゴジュ・コヴァルスキのHareruya Pros対決となった。デッキは、コヴァルスキが環境トップのスゥルタイ根本原理、ハーシェンビスはそのスゥルタイ根本原理を仮想敵に絞ったディミーア・ローグだ。
Match1
決勝戦は「2マッチ先取」で行なわれる。
Game1
コヴァルスキが1マリガン。一方、《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》から《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》と好スタートを切るハーシェンビス。しかし、《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》には《無情な行動/Heartless Act》が当てられる。
《遺跡ガニ/Ruin Crab》で切削を始めるハーシェンビス。コヴァルスキは《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》をプレイし、《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》を予顕するが、ハーシェンビスは再びの《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》で一気にクロックを増加させる。
予顕していた《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》をプレイするコヴァルスキ。対してこのゲーム3枚目の《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》を追加するハーシェンビス。コヴァルスキは《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》で引いていた《取り除き/Eliminate》をプレイして、クロックの増加を許さない。
《古き神々への拘束/Binding the Old Gods》には《神秘の論争/Mystical Dispute》が刺さるが、ハーシェンビスの手札も少なくなってきた。一方、《影の評決/Shadows' Verdict》を使いたいコヴァルスキだが、黒マナが足りない。ハーシェンビスは《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》を手札に加えて、次のターンにはゲームを終わらせられる状態に。
黒マナを引いたコヴァルスキは最後のお願いで《影の評決/Shadows' Verdict》を唱えるが、《湖での水難/Drown in the Loch》。《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption》にも1マナを支払い、Game1をハーシェンビスが先取した。
Game2
コヴァルスキが再びのマリガン。ハーシェンビスの《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》がゲームのスタートを告げる。
コヴァルスキの《海の神のお告げ/Omen of the Sea》に《神秘の論争/Mystical Dispute》を当てるハーシェンビス。さらに2枚目の《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》、《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》と攻め立てる。頭を抱えるコヴァルスキ。
《強迫/Duress》を唱えるコヴァルスキだが、カウンターが2枚あり響きが薄い。盤面のクロックも止まらず、あっというまにハーシェンビスがMatch1を勝利した。
ハーシェンビス 1-0 コヴァルスキ
Match2
Game1
ハーシェンビスがコヴァルスキの3ターン目のエンドに《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》と《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》で先行しようとするが、《神秘の論争/Mystical Dispute》が刺さる。ハーシェンビスは《心を一つに/Of One Mind》を3マナで唱えるが、クロックが1点ではまだ心もとない。
予顕していた《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》を唱え、手札を充実させてゆくコヴァルスキ。《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》で《遺跡ガニ/Ruin Crab》を追放する。
2枚目の《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》でコヴァルスキの墓地を増やし、《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》のクロックが増加する。コヴァルスキは《海の神のお告げ/Omen of the Sea》から《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》で手札とマナをさらに充実させる。
《無情な行動/Heartless Act》で《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》を除去し、6点を叩き込むハーシェンビス。《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》を手札で加えるだけでターンを返すコヴァルスキに対して、エンドに《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》で仕掛けるハーシェンビス。
コヴァルスキの最後の《無情な行動/Heartless Act》を《湖での水難/Drown in the Loch》で弾くと、ハーシェンビスの攻撃でコヴァルスキのライフがピッタリ0になった。
Game2
コヴァルスキ、またもマリガン。《強迫/Duress》でハーシェンビスの手札を確認し、《心を一つに/Of One Mind》を落とす。ハーシェンビスの場には《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》が登場。
コヴァルスキは《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》からの《海の神のお告げ/Omen of the Sea》という黄金パターン。そこから《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》を回収。ハーシェンビスは《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》は《神秘の論争/Mystical Dispute》で打ち消す。ハーシェンビスは《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》を手札に加えるだけ。
《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》2枚目からの《古き神々への拘束/Binding the Old Gods》で《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》を除去するコヴァルスキ。ハーシェンビスは場にクロックがない状態でターンを返す。
コヴァルスキの《ペラッカの捕食/Pelakka Predation》で《物語への没入/Into the Story》が落とされる。《ロークスワイン城/Castle Locthwain》でドローを進めるハーシェンビス。さらに《塵へのしがみつき/Cling to Dust》でドローを進め、墓地の《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》をキッカーで唱え、最大限のクロックを用意する。
《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》がコヴァルスキの戦場に降り立つ。しかし、コヴァルスキの《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》には《湖での水難/Drown in the Loch》が刺さり、返す《鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained》も《湖での水難/Drown in the Loch》。《塵へのしがみつき/Cling to Dust》でポルクラノスは脱出のできない世界へ。
《エシカの戦車/Esika's Chariot》で盤面を抑えようとするコヴァルスキ。ハーシェンビスは《塵へのしがみつき/Cling to Dust》を脱出させドローを進めるが、これに対する回答がない。ヨーリオンの攻撃でハーシェンビスのライフも危険水域に近づいてきた。
《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》には《無情な行動/Heartless Act》。《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》には《影の評決/Shadows' Verdict》。ハーシェンビスの場が再度一掃される。
驚異となっていたヨーリオンを《無情な行動/Heartless Act》で除去し、手札から《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》をプレイして、ライフの残り少ないコヴァルスキに対してクロックを突きつけるハーシェンビスだが、コヴァルスキは《取り除き/Eliminate》で除去。さらに《強迫/Duress》で安全確認の後、《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》でトークンを生み出す。
ハーシェンビスは《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》でライフを削り、《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》と《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》も追加。自分のライフを守り、相手のライフは危険水域。あと一歩で勝利の盤面をつくり上げた。
果たして最後のコヴァルスキのドローは……《強迫/Duress》。
ハーシェンビス 2-0 コヴァルスキ
『カルドハイム』チャンピオンシップの王者となったのはアーネ・ハーシェンビス。おめでとう、ハーシェンビス!
アーネ・ハーシェンビス Win!